理想とのギャップがあるタスク管理業務
クリエイティブな仕事をするためにこの業界に入ってきた人の場合、いざエンジニアのタスクを管理する業務に就いてみると、そこにあるギャップに困惑するということが珍しくない。この仕事は、コミュニケーションや折衝事などが中心で、一見クリエイティブな要素はどこにも見当たらないからである。また、プロジェクトを進めていくに当たっても、チームが思い通りに動いてくれない、メンバーが口にした約束を守らない、といった様々な課題が立ちはだかってくる。こういった問題の多くは、チームやメンバーに直接の原因があるわけではない。ほとんどの場合、コミュニケーションが上手くいっていなかったり、情報伝達が徹底されていなかったことにその理由がある。
しかし、タスク管理の仕事を始める際に、顧客や会社からの要望にいかにして応えていくか、という点だけを考えていた場合、これらはすべて障害として感じられてくるかもしれない。プロジェクトの進行時に、想定外の出来事が起こることは不可避である。タスク管理の仕事では、このような難題をどうやって上手く切り抜け、プロジェクトをまとめ上げるかという点こそが、ポイントとなってくるのである。また、自分ですべての負担を引き受けてしまうというのも、問題を生じさせる原因の一つである。これは、メンバーとのコミュニケーションが上手く取られていないことを意味しているからだ。メンバーにはそれぞれに自己管理をしてもらい、問題点があれば報告する、という意識を持ってもらわなくてはいけない。そうして障害の芽を一つずつ摘み取っていくことが、タスク管理の本来の仕事だと言うことができる。